速く計算するだけではなく、間違えなく計算することも重要です。
なるべく間違いを減らす方法をこれからお知らせします。
基本のキ
当たり前ですが、計算の基本は、とにかく計算問題を多く解くことです。
計算が急に速くなることはありません。とにかく数をこなすしかないのです。
ノートをきれいに取ろう・消しゴムを使うのはやめよう
解答や計算を裏紙などに書いてしまうと、間違えた時に間違いの原因を探しづらくなります。
自分自身で間違えた個所を確認し、自分の間違いやすい傾向を知ることが学力向上につながります。その時に間違えたからと見直しもせず消してしまったり、計算を適当な紙に書いてしまったために間違いを確認できなかったりすると同じ間違いを繰り返してしまう原因にもなります。
必ずノートを取り、計算(ひっ算)は問題を解いている部分の右側に書くようにしましょう。
ノートをきれいにとるというのは、カラフルにとか、挿絵を入れてなどという意味ではありません。
見返したときに、どこが間違っているのかを見つけられるのが「きれい」という意味です。
清書してあるノートは一見きれいに見えますが、自分の形跡を見つけることができません。
九九・たし算、引き算は考えずに解けるようにする
一ケタのたし算、引き算、九九は、脊髄反射でできるように訓練をしましょう。
毎朝車10台のナンバープレートを足したり掛けたりするのもよいです。ドリルも活用しましょう。
お薦めドリル
手を動かす
計算を速くするには、頭を使ってはいけません。速く・正確に解くためには、とにかく書くことです。
書くことで時間がかかるという方もいますが、慣れると書く方が断然早くなります。
方程式の移項も、最初は下のように処理毎に一行使うようにしましょう。
2x+2 | =8 | |
2x | =8-2 | →移項だけ |
2x | =6 | →引き算だけ |
x | =3 | →割り算だけ |
イコールの位置を揃える
方程式などを解くときに、縦にイコールを揃えて書くようにします。
例
5(x-1) | =20 |
x-1 | =20÷5 |
x-1 | =4 |
x | =5 |
わり算は分数の形で解く
大きい数の割り算は、分数にして解くと早くなります。
例) 56÷504=56/504=28/252=14/126=7/63=1/9
このように約分すると、最終的に1÷9を計算すればいいのです。数は小さくして解くのが早く・正確に解くための鉄則です。
約分の時には2や3など解りやすいもので約分をし始めます。
また、分数は小数には直さず、分数のまま扱うとその後の計算も約分を利用することで計算が速くなります。