前年比とは?前年比の考え方をおさらいしよう
前年比とは、「前年に比べて」という意味です。
つまり、「前年」が基準になることを意識しながら計算の仕方と意味について学習を進めましょう。
この単弁は割合を学習方が対象です。
前年比をもとめましょう
前年比、というのは「前年と比較しよう」という意味の言葉です。
比べる基準になるのは「前年」です。
分数に表すと以下のようになります。
例えば、昨年500円のお小遣いをもらっていましたが、今年は600円にアップしたとき、
前年比はいくらですか、と聞かれた場合
600/500=1.2 1.2×100=120(%)
前年比120%になった
といういい方をします。(×100をしたのは、パーセント表記にするためです。)
また、「何%増加しましたか」と聞かれた場合には、
増えた分についてのみ答えるので
120%-100%=20%と答えます。
前年比を求める問題②
問題.前年のお小遣いは5000円でした。今年、20%アップしたらいくらになりますか
計算方法について考えましょう。図に表すと以下のようになります。
つまり、「20%増」にかかる言葉は「前年」になります。(増減を聞かれているのか、前年比を聞かれているのかで答え方が違うので注意しましょう)
よって、前年の金額を100、今年の金額を120とすると
5000×1.2=6000となります。(詳しくはスライドを見てください)
前年比とビジネス
ビジネスでは、よく「前年比」という指標が使われます。
これは、ひとえに「前年と比べてどれだけなのか」ということをあらわしているものです。
プラスであれば、前年より伸びていて、マイナスであれば減っているということです。
とはいえ、同じ「●%増」でも、もとになる量が違うと、増加する量が違います。
つまり、割合を考えるときは基になる量を考える必要があるのです。
何が基準値なのかをしっかり把握し、その次に、増えた分だけなのか、全部を聞かれているのかを問題文から読み解くことで、前年比の問題はクリアできますよ!
前年比の計算はどのようなときに使うの?
ビジネスの世界では、売上だけではなく、経費(出費)/広告費などにも前年比の指標を使います。
また、「前年比」だけではなく、「前月比」など、比べる対象を年から月に変えることもありますが、計算方法は同じです。比べられる量÷もとになる量です。
例えば、広告費が50万円から80万円になり、人件費が100万から120万になったとき、基になる量が違うため、一概に比較することができません。そのような時には前年比(前月比)を利用し、比率で比較します。
SPIやC-GABにも欠かせない「前年比」
主要な適性検査であるSPIやC-GABについても「前年比」の計算方法を理解し、すぐに計算できる力が必要とされます。
割り算の形で覚えると、覚えることが多くなり、「どちらをどちらで割るんだろう…?」と思い出すのに時間がかかることがあるので、分数の形で覚えると計算が早くなるでしょう。